過度の期待は禁物
南関東には4競馬場、大井・船橋・川崎・浦和があります。その中で浦和競馬場は川崎に並んで最も小さい競馬場であり1周が1200mしかない、いわゆる小回り競馬場といわれます。500Kgもの体重でスピードを追求して配合されてきたサラブレッドたちには、小回りコースで競馬をこなすのは苦手というのが半ば常識となっています。しかしそれは人間が馬の配合に関与するようになってから言われるようになった事なのです。元来彼らのスピードは外敵から逃れるために備わったものですから小回りが効くという事が生存のため必須の武器なのです。直線的に逃げるしかできないのでは、先を読まれて待ち伏せられ餌食になってしまいます。
優秀な血統というのはスピードが最優先に配合されても小回りに対応できるだけの器用さは潜在的に持っています。
ここで浦和のリーディングサイアーとブルードメアサイアーを見てみれば一目瞭然です。中央競馬に比べたらまだ良血馬は少ない南関東競馬ですが2010年2月21日現在ではマイネルラブ・アグネスデジタル・クロフネなど、中央競馬で名の知られている種牡馬が上位独占です。ブルードメアサイアーではサンデーサイレンスがやはりトップで少頭数レースでもとび抜けた実力を示しています。そしてクロフネ産駒は昨年度もなかなかの良成績でやはり小回りでの強さは本物なのでしょう。
その一方で中央でよく活躍しているジャングルポケットやシンブリクリスエスの産駒は頭数が少ない事を含めても浦和競馬場での成績は良くはありません。南関東競馬のような小回りのダート競走においては適正が無い事は否定できないでしょう。小回りコースにおけるこれらの産駒の将来性に過度の期待は禁物ですね。中央でもローカルの小回りのコースではこの2頭の産駒は積極的に狙えないと判断してよいのではないでしょうか。